■ 座禅の仕方 ■
 禅とは「禅那」と言いサンスクリット語のdhyanaの音訳で、静慮とか思惟とか思量するという意味があり、

古代インド仏教から伝わる瞑想法です。座禅は安楽の法門とさえ言われるように、その座法はおしゃか

さまのお悟りの姿に見るごとく身体の最も安定した形です。その座禅とは、静座(せいざ)をして座禅の

三要素である調身・調息・調心による身体を調え、呼吸を調え、心を調えることによって精神の統一から

本来的に備わる真実の自己(仏性)の自覚にあります。その過程における精神医療的効果や禅定における

集中力や不動心や忍耐力の養成の効用面が広く知られ、企業研修などに活かされています。


● まず座ってみよう

座る位置が決まったら、まず一礼をしてから座布団を二つ折りにして、お尻の下に当てて胡坐状に座る。


「結跏趺坐(けっかふざ)」と「半跏趺坐(はんかふざ)

 足の組み方には 「結跏趺坐(けっかふざ)」 と 「半跏趺坐(はんかふざ)」 の二通りがあります。

「結跏趺坐」 はあぐらの状態から右足を左の太股の付根にのせ、次に左足を右の太股の付根に

のせます。どちらか片方をのせるのが 「半跏趺坐」 といいます。

●手の組み方

禅宗では、法界定印(ほっかいじょういん)とよばれる組み方をします。

まず、右手を組まれた足の上に置き、左の手のひらを右手のひらの上に置きます。

そして、左右の親指の先をかるく触れさせます。(できた輪の形を卵型にします。)

●体を調える

身体(姿勢)の調整は精神の安定をはかる大事な要素です。まず足を組んだら体を左右前後に

揺すって、しっかりと腰の位置を決めます。

次に、上体だけをまっすぐに起こし、顎を引き肩の力をぬいて下腹(気海丹田)に気を満たします。

目は閉じず自然に軽く開け、視線を1メートル前方に落とします。



● 呼吸の調える

坐禅で一番大切なのは呼吸です。

ゆったりとした気持ちで自分の呼吸を心で数えます。 【数息観】 (すそくかん) といいます。

「いぃ〜ち」という感じで息を細く長く呼(は)き、力まない程度に呼(は)ききります。呼(は)けば

自然に吸う息となり、また「にぃ〜い」と同じように息を呼(は)いて呼(は)ききり、これを繰り

返して10まで到達したら、また1から繰り返します。呼吸とは呼いて吸うから呼吸です。

呼く息を長く主にし、吸う息を従にして、丹田呼吸(腹式呼吸)を心がけします。


● 心を調える

心は法界定印を結んでいる掌に置きます。丹田呼吸に慣れてくると、だんだんと気持ちが

落ち着いてきて、心も自ずから調うものです。熟睡しているときのような深い呼吸になり、

大自然に同化した生命の呼吸状態となることでしょう。



◎ 承福寺「座禅の集い」  (静かに座して、自己のこころを見つめるひと時)
     毎週木曜日午後7時〜9時 (終了後茶話・・参加自由)
   《ただし、行事の都合で休会することがありますので、事前に有無の確認をしてください。》

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