<今月の禅語>
一華開五葉 結果自然成(景徳伝灯録)
〜一華(いちげ)五葉を開き 結果自然(じねん)に成る〜
この句は禅宗の初祖達磨大師が二祖の慧可大師に与えた伝法の偈の一節。 吾本来茲土 我れこの国に来ってより 伝法救迷情 法を伝えて迷情を救う 一華開五葉 ― ― − − 結果自然成 ― ― ― − 一華開く・・・心の花を開く=仏性(ぶつしょう)に目覚めること。清浄無垢な心に立ちかえること。 心華が開けばやがて自然に仏果菩提の実を結ぶ。また、五葉とは五弁の智慧花びらに当てられる。 |
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大円鏡智 清浄な人間の心―――大きな円鏡はすべてのものをそのまま映しとる智慧。 平等性智 周りにあるものすべてをわけ隔てなく平等に仏心をあらわす智慧。 妙観察智 優れた観察力をあらわすことの出来る智慧。 成所作智 仏の智慧のよりあらわれる行い。所作。 法界体性智 一切の存在、世界のすべて 仏の心の顕現であるとする智。 茶禅一味と言うように、茶席の花は「一花五葉」を活けるといわれる。 茶花など茶席の花は単なる活け花でも、床の間の装飾でもなく、「心の華を開けよ」という 教えでもある。 |