こころの紋様 -ミニ説教-


〜 365日が新しい 〜

みほとけと共にありて



  昨日のつづきが今日なのに

      新しい年は気分もなぜか新しい

      きのうも、おとといも、いつもあっている人も

      みんな新しい顔になる 新しい年だから 

      新しい心で 新しい祈りをする

      だから 365日が新しい 365日の命も新しい


 年も改まって早一月が過ぎました。一月は行ってしまう、

二月は逃げてしまう、三月は去ってしまうといわれる如く、

この時期の時の流れは特に速さを感じます。

人それぞれ一年生きれば、それだけ多くの出会いがあり、

そして別れがございます。今年もまた色んな出会いがあり、

また新しい人生の展開が待っていることでしょう。

喜びの出会い、悲しみの出会い何気ない出会いに大きな

感動があったり、ちょっとした出会いが一生を運命づけたり、待望の出会いを期待したのになぜか虚しさ

だけが残ったり、失望だったりで、出会いはいつもオリジナルでありドラマを演じてくれるものです。

 365日、ただ息をし続けるだけでも、人が社会で生きるとは大変な修行だと思います。幼子は幼子の、

老いては老いての修行があり学びがあります。人の人生十人十色、千人千様、自分には自分にしかない、

世界の誰もが出来ない自分の人生、自分だけの人生をそれぞれがそれぞれの出会いの中で泣き、

或いは笑いながら生きてきています。まさにそれぞれが人生のドラマの主人公なのです。歩む道のりは

おのおのの違いがあります。

 人と比べれば不幸なことばかり、悔しいことも悲しいことも

いっぱいかもしれません。しかし、自分には自分しかない

自分の人生を誇らしく上を見て歩きたいなと思います。

自分の人生、祈りと感謝でありたいという願いは心にとめて

おきたいなぁ。日々是れ好日とはいかなくても、とにかく

我が人生のドラマの主人公は私自身だもの、どんな筋書き

になろうとも目覚めれば今日が人生の第一歩。今日は今日の新たな人生を歩く。「過去を追わざれ」と

釈尊のことば、過去歩いてもせん無きこと、過ぎ去った時を求めても再びめぐり来ることはありません。

再びめぐり来ることのない今日という日を大切にし、明日へ向かっていきたいなぁ。十年前の自分より、

きのうの自分より今の自分が一番幸せ、今の自分が一番好きだと日々に感じられたらまさに日々是れ

好日だといえましょう。



最後までお読み頂いてありがとう御座います。

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